採用情報
樫山農園で働く人
尾崎 将光さん
土木課の高校に入学したものの学校の勉強に興味が持てず、学校を辞めてしまいました。
ほどなくして、かねてより父が懇意にしていた樫山農園が求人をしていることを知り、縁あって入社することになりました。
入社して数年は高糖度トマトの栽培を担当していました。 それまでまったく農業には縁がなかったので、「農業」と言えばマイペースにまったりできる仕事だと思っていたけれども、まったく違っていました。
とにかく最初はさまざまなことを覚えることが大変で、無我夢中でした。
収穫のタイミングがうまくつかめず、上司に厳しく怒られることもしょっちゅうありました。
けれども任されたことを丁寧に行うことで仕事をひとつひとつ覚え、出荷の段取りを行うという責任ある仕事を任せてもらうようにもなりました。 そして、仕事をとても楽しいと感じていました。
自分はどちらかというとおっとりとした性格なので、農業が性に合っていたのかもしれません。
もちろん、この間には様々な悩みもありました。
今から数年前、会社は大きな転換期に差し掛かっていました。
会社がどういう方向に向かって成長していこうとしているのか、見えづらくなっていたのだと思います。
同僚が立て続けに辞めてしまった時には、大きく心が揺らぎました。
けれどもそんな時、現在の直属の上司となる堀江さんとさまざまな話をたくさんしました。 そうすることによって、地域で農業を営む企業として樫山農園が大切にしていること、これから取り組んでいこうとしていることがはっきり見えました。
そして「この人に、この会社についていこう!」と、再認識することができました。
現在はフィールド課に属し、米や麦の生産に携わっています。
樫山農園では、さまざまな事業で作付けができなくなった地域の水田を借り受け、米や麦を栽培しています。
南は阿南の富岡、北は鳴門の大麻までとても広い範囲です。
それぞれの水田の特性を知り、上司と一緒に作付けや栽培の計画を立てています。
また、コンバインやそれらを運ぶ車輌などのオペレーションやメンテナンスも任せてもらっています。
高性能な農機具は便利な一方、扱い方ひとつで自分自身だけでなく周囲の人を事故に巻き込む可能性もあり、慎重に取り扱うことが必要です。
また、値段もとて高価なものなので、日々のメンテナンス次第で機具の寿命も大きく変わってきます。
今は同じ部署に4人の後輩がいます。
それぞれ異なるキャラクターで、同じことを指示してもまったく違った反応が返ってくることもあり、人を育てることの難しさとおもしろさを経験しています。
自分は今年で勤続11年目なのですが、自分が学んだことを後輩たちにしっかり伝えつつ、彼らと一緒に成長しながらよい作物を作っていきたいと思っています。